おせち料理
2025.01.07
みなさんこんにちは。
新しい年が始まりましたね。
日本のお正月は、新年を迎える最も大切な行事の一つです。家族や親しい人々と一緒に新しい年の平和や繁栄を願い、伝統的な儀式や風習を通じて過ごします。
新年を迎える日本の伝統的な料理はお節料理です。今回はお節料理についてご紹介してまいります。
◆お節料理(おせちりょうり)
お節料理は、新年を迎える際に家族で食べる特別な料理です。
起源は古代の「節句」に遡り、年神様(新年の神様)をお迎えするための供物や祝い膳として始まりました。
縁起の良い意味が込められた料理が詰められています。年末に作り、正月三が日には料理をせずゆっくり過ごすために保存が効く料理が多いです。
◆おせち料理歴史と由来
おせち料理の起源は弥生時代にさかのぼるとされています。この時期、稲作が中国から伝わり、収穫を感謝する風習が広まりました。
また、中国から「暦」が伝わり、「節」という季節の変わり目に神様に感謝してお供えする「節供(せちく)」という風習も生まれました。
この風習が、おせち料理の始まりといわれています。
平安時代には、宮中で「御節供(おせちく)」という行事が行われ、五節会の際にお祝い料理が振る舞われ、神様にお供え物をする習慣が広まりました。
江戸時代になると、庶民にも広まっていきます。正月の「年神様」に感謝を捧げることが重要視され、次第に「おせち」が正月を祝う料理を意味するようになったと考えられています。 江戸時代末期から明治時代にかけては、おせち料理が重箱に詰められるスタイルが定着し、現在のような意味を込めた料理が完成しました。
◆お重箱
お節料理はおもに「重箱」に詰めます。「重ねる」ことから、「福を重ねる」という意味が込められています。
「五段」、「三段」と豪華さや意味なども少し違いがあります。
・「五段」は最も豪華な形です。
日本では「五」は重要な数字で、「五行説(木・火・土・金・水)」や「五穀豊穣」など、調和や完全性を象徴します。
また、五段目を空にすることで「これからの福を詰める」という未来への期待が込められています。
・「三段」の重箱は、最も一般的で手軽なスタイルです。
三段重は日本の文化において「三位一体」の概念を象徴し、自然や人間社会の調和を表します。「天・地・人」の調和。奇数の「三」は縁起の良い数字とされています。
どちらも新年を祝う気持ちを込めて用意される素敵な形式です。
◆おせち料理の構成
おせち料理は、それぞれの料理に、その食材の意味が込められています。伝統的なおせち料理は、「祝い肴」「口取り」「焼き物」「煮物」「酢の物」の5つの料理に分かれ、それぞれ重箱の段に詰められます。おせちの品数は、20~30種類といわれています。その代表的な食材の意味をご紹介します。
・一の重「祝い肴(いわいざかな)」
祝い肴は、お酒の肴となる料理で、重箱の最上段(一の重)に詰められます。これらの料理は、長寿や繁栄を願い、縁起を担ぐ意味が込められています。
・黒豆(くろまめ): 「まめ」は「元気に働く」という意味を持ち、健康や長寿を願う食材です。黒豆は見た目も美しく、年齢を重ねても元気で過ごせることを祈願して食べます。
・数の子(かずのこ): 数の子はニシンの卵で、子孫繁栄を願う意味があります。多くの卵が一度に出ることから、子どもがたくさん生まれることを象徴しています。
・田作り(たづくり): 小魚を甘辛く煮たもの。田作りは、昔、田んぼに魚を撒いて田畑を豊かにするという伝統から、豊作を願って食べます。ごまめとも呼ばれています。
・一の重「口取り(くちとり)」
口取りは、見た目が華やかな料理が多く、お酒の肴としても楽しめるものです。祝い肴と同じく、重箱の一番上に詰められます。
かまぼこ: 白と紅のかまぼこを組み合わせたもの。紅白はお祝いの色とされ、清浄や無病息災を象徴します。
栗きんとん: 栗とさつまいもを甘く煮た料理で、金運や豊かさを願う意味があります。黄金色は富を象徴しています。
昆布巻き(こんぶまき): 昆布は「喜ぶ」と同じ発音で、喜びや幸運を呼び込むとされています。
伊達巻(だてまき): 甘い卵焼きで、巻物の形が学問や知識を象徴しています。知恵や学業成就を祈願する意味があります。
・二の重 焼き物(やきもの)
焼き物はおせちのメイン料理とされるもので、縁起の良い魚介類を焼いた料理が多く、重箱の二段目(「二の重」)に詰められます。高級な食材が使用され、祝賀の席にふさわしい品です。
・鯛(たい): 鯛は「おめでたい」に通じ、新年の幸運を願う食材です。祝い事の席で食べることが一般的です。
・アワビ: アワビのしっかりとした歯ごたえが「丈夫で長く生きる」という意味を持ち、長寿を願う食材とされています。また、弾力のある食感は、「粘り強く困難を乗り越える」力を象徴し、新年の抱負や願いを込めるものとされています。
・ぶり(鰤): ぶりは「出世魚」とも呼ばれ、昇進や発展を象徴します。元気で力強い印象を与える魚です。
・海老(えび): 長寿を願う意味で食べられます。海老の腰が曲がっていることから、長生きすることを祈願する象徴です。
・三の重 煮物(にもの)
煮物は、家族が仲良く過ごせるようにという願いを込めた料理で、重箱の三段目(「三の重」)に詰められます。山の幸や根菜を使った煮物が多く、家庭的で温かい料理です。
・筑前煮(ちくぜんに): 鶏肉、こんにゃく、里芋、ごぼう、れんこんなどを煮込んだ料理です。家族が結びつく意味を込めています。
・里芋: 根菜の代表的な食材で、家族の絆を深める意味があります。
・ごぼう: ごぼうは根が深く伸びることから「家系がしっかりと根付く」という意味があります。
・与の重 酢の物(すのもの)
酢の物は、食事の途中で箸休めとして食べる料理です。酢の物は日持ちがしやすく、重箱の下段(「与の重」)に詰められます。酸味が食欲を増進させ、見た目も美しく新年を彩ります。
・紅白なます: 大根と人参を酢で和えたもの。紅白はお祝い事の色とされ、無病息災を祈る意味があります。
・いくら:繁栄や子孫繁栄の象徴があります。いくらは、たくさんの卵の集合体のため、「子孫繁栄」や「豊かな未来」を象徴しています。
・菊花かぶ: かぶを菊の花の形に切り、酢で漬けた料理。長寿や健康を願う意味があります。
・酢れんこん: 酢漬けにしたれんこん。れんこんは先が見通せることから、未来に対する希望を表します。
・五の重「これからの福を詰める」
・五の重は「空」にするのが伝統的です。
・これは「これからの福を詰める」ことを象徴し、新年の余裕や希望を表現します。
おせち料理は、重箱に段ごとに詰められ、正月の間に家族や親戚と共に食べることで、健康や繁栄、家族の絆を願う意味が込められています。
◆現代のお節料理
・現在では、家庭で手作りするほか、デパートやスーパーで販売されるお節料理を購入する人も増えています。
・和風だけでなく、中華や洋風のお節も人気を集め、バラエティが広がっています。
まとめ
いかがでしたか。お正月の料理、お節料理をご紹介してまいりました。
お節料理は、日本の新年にかかせない食文化を象徴するもので、家族の絆を深め、良い年を迎えるためのお料理です。
ぜひ、お正月にはお節料理をお楽しみください。
新しい年が始まりましたね。
日本のお正月は、新年を迎える最も大切な行事の一つです。家族や親しい人々と一緒に新しい年の平和や繁栄を願い、伝統的な儀式や風習を通じて過ごします。
新年を迎える日本の伝統的な料理はお節料理です。今回はお節料理についてご紹介してまいります。
◆お節料理(おせちりょうり)
お節料理は、新年を迎える際に家族で食べる特別な料理です。
起源は古代の「節句」に遡り、年神様(新年の神様)をお迎えするための供物や祝い膳として始まりました。
縁起の良い意味が込められた料理が詰められています。年末に作り、正月三が日には料理をせずゆっくり過ごすために保存が効く料理が多いです。
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image13-1.jpg)
◆おせち料理歴史と由来
おせち料理の起源は弥生時代にさかのぼるとされています。この時期、稲作が中国から伝わり、収穫を感謝する風習が広まりました。
また、中国から「暦」が伝わり、「節」という季節の変わり目に神様に感謝してお供えする「節供(せちく)」という風習も生まれました。
この風習が、おせち料理の始まりといわれています。
平安時代には、宮中で「御節供(おせちく)」という行事が行われ、五節会の際にお祝い料理が振る舞われ、神様にお供え物をする習慣が広まりました。
江戸時代になると、庶民にも広まっていきます。正月の「年神様」に感謝を捧げることが重要視され、次第に「おせち」が正月を祝う料理を意味するようになったと考えられています。 江戸時代末期から明治時代にかけては、おせち料理が重箱に詰められるスタイルが定着し、現在のような意味を込めた料理が完成しました。
◆お重箱
お節料理はおもに「重箱」に詰めます。「重ねる」ことから、「福を重ねる」という意味が込められています。
「五段」、「三段」と豪華さや意味なども少し違いがあります。
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image10-1.jpg)
・「五段」は最も豪華な形です。
日本では「五」は重要な数字で、「五行説(木・火・土・金・水)」や「五穀豊穣」など、調和や完全性を象徴します。
また、五段目を空にすることで「これからの福を詰める」という未来への期待が込められています。
・「三段」の重箱は、最も一般的で手軽なスタイルです。
三段重は日本の文化において「三位一体」の概念を象徴し、自然や人間社会の調和を表します。「天・地・人」の調和。奇数の「三」は縁起の良い数字とされています。
どちらも新年を祝う気持ちを込めて用意される素敵な形式です。
◆おせち料理の構成
おせち料理は、それぞれの料理に、その食材の意味が込められています。伝統的なおせち料理は、「祝い肴」「口取り」「焼き物」「煮物」「酢の物」の5つの料理に分かれ、それぞれ重箱の段に詰められます。おせちの品数は、20~30種類といわれています。その代表的な食材の意味をご紹介します。
・一の重「祝い肴(いわいざかな)」
祝い肴は、お酒の肴となる料理で、重箱の最上段(一の重)に詰められます。これらの料理は、長寿や繁栄を願い、縁起を担ぐ意味が込められています。
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image4-1.jpg)
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image14-1.jpg)
・黒豆(くろまめ): 「まめ」は「元気に働く」という意味を持ち、健康や長寿を願う食材です。黒豆は見た目も美しく、年齢を重ねても元気で過ごせることを祈願して食べます。
・数の子(かずのこ): 数の子はニシンの卵で、子孫繁栄を願う意味があります。多くの卵が一度に出ることから、子どもがたくさん生まれることを象徴しています。
・田作り(たづくり): 小魚を甘辛く煮たもの。田作りは、昔、田んぼに魚を撒いて田畑を豊かにするという伝統から、豊作を願って食べます。ごまめとも呼ばれています。
・一の重「口取り(くちとり)」
口取りは、見た目が華やかな料理が多く、お酒の肴としても楽しめるものです。祝い肴と同じく、重箱の一番上に詰められます。
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image6-1.jpg)
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image7-1.jpg)
かまぼこ: 白と紅のかまぼこを組み合わせたもの。紅白はお祝いの色とされ、清浄や無病息災を象徴します。
栗きんとん: 栗とさつまいもを甘く煮た料理で、金運や豊かさを願う意味があります。黄金色は富を象徴しています。
昆布巻き(こんぶまき): 昆布は「喜ぶ」と同じ発音で、喜びや幸運を呼び込むとされています。
伊達巻(だてまき): 甘い卵焼きで、巻物の形が学問や知識を象徴しています。知恵や学業成就を祈願する意味があります。
・二の重 焼き物(やきもの)
焼き物はおせちのメイン料理とされるもので、縁起の良い魚介類を焼いた料理が多く、重箱の二段目(「二の重」)に詰められます。高級な食材が使用され、祝賀の席にふさわしい品です。
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image9-1.jpg)
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image8-1.jpg)
・鯛(たい): 鯛は「おめでたい」に通じ、新年の幸運を願う食材です。祝い事の席で食べることが一般的です。
・アワビ: アワビのしっかりとした歯ごたえが「丈夫で長く生きる」という意味を持ち、長寿を願う食材とされています。また、弾力のある食感は、「粘り強く困難を乗り越える」力を象徴し、新年の抱負や願いを込めるものとされています。
・ぶり(鰤): ぶりは「出世魚」とも呼ばれ、昇進や発展を象徴します。元気で力強い印象を与える魚です。
・海老(えび): 長寿を願う意味で食べられます。海老の腰が曲がっていることから、長生きすることを祈願する象徴です。
・三の重 煮物(にもの)
煮物は、家族が仲良く過ごせるようにという願いを込めた料理で、重箱の三段目(「三の重」)に詰められます。山の幸や根菜を使った煮物が多く、家庭的で温かい料理です。
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image5-1.jpg)
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image3-1.jpg)
・筑前煮(ちくぜんに): 鶏肉、こんにゃく、里芋、ごぼう、れんこんなどを煮込んだ料理です。家族が結びつく意味を込めています。
・里芋: 根菜の代表的な食材で、家族の絆を深める意味があります。
・ごぼう: ごぼうは根が深く伸びることから「家系がしっかりと根付く」という意味があります。
・与の重 酢の物(すのもの)
酢の物は、食事の途中で箸休めとして食べる料理です。酢の物は日持ちがしやすく、重箱の下段(「与の重」)に詰められます。酸味が食欲を増進させ、見た目も美しく新年を彩ります。
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image2-1.jpg)
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image11-1.jpg)
・紅白なます: 大根と人参を酢で和えたもの。紅白はお祝い事の色とされ、無病息災を祈る意味があります。
・いくら:繁栄や子孫繁栄の象徴があります。いくらは、たくさんの卵の集合体のため、「子孫繁栄」や「豊かな未来」を象徴しています。
・菊花かぶ: かぶを菊の花の形に切り、酢で漬けた料理。長寿や健康を願う意味があります。
・酢れんこん: 酢漬けにしたれんこん。れんこんは先が見通せることから、未来に対する希望を表します。
・五の重「これからの福を詰める」
・五の重は「空」にするのが伝統的です。
・これは「これからの福を詰める」ことを象徴し、新年の余裕や希望を表現します。
おせち料理は、重箱に段ごとに詰められ、正月の間に家族や親戚と共に食べることで、健康や繁栄、家族の絆を願う意味が込められています。
◆現代のお節料理
・現在では、家庭で手作りするほか、デパートやスーパーで販売されるお節料理を購入する人も増えています。
・和風だけでなく、中華や洋風のお節も人気を集め、バラエティが広がっています。
![](http://infojpn.net/wp-content/uploads/2025/01/image12-1.jpg)
まとめ
いかがでしたか。お正月の料理、お節料理をご紹介してまいりました。
お節料理は、日本の新年にかかせない食文化を象徴するもので、家族の絆を深め、良い年を迎えるためのお料理です。
ぜひ、お正月にはお節料理をお楽しみください。
54
Information JAPANにお任せくださいFOLLOW US
日本が「観光立国」を目指している昨今、インバウンド受け入れ整備の重要性は日に日に増しております。 旅行代理店様の「インバウンドツアーをもっとスムーズに手配したい」、飲食店・観光施設様の「もっと多くのインバウンドを受け入れたい」どちらの想いもInfomation JAPANが叶えます。 豊富な実績を誇るInfomation JAPANが、旅行代理店様・飲食店・観光施設様・訪日ゲストの全員が満足できるツアーのお手伝いを致します。