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日本の夏の食文化

みなさんこんにちは!お元気ですか。
暑い日が続きますね。日本の夏は高温で湿度もとても高くなります。
夏の暑さを乗り切るためには、体を冷やし、水分や栄養をしっかり補給することが大切です。
日本の夏の食文化は、暑さや季節の変化に合わせて、さっぱりとした料理や季節の食材を活用したメニューが特徴です。
今回は日本の夏の食文化をご紹介してまいります。



◆【そうめん】 日本の猛暑を涼しく過ごすそう麺


そうめんは、日本の猛暑を涼しく過ごすための代表的な食べ物です。シンプルながらも奥深い味わいは、人々に親しまれています。

そうめんの歴史は古く、奈良時代(710年〜794年)に中国から伝えられたと言われる麺文化が基です。そうめんはとても細い麺で、主に小麦粉で作られています。
平安時代には、貴族たちの間で特別な料理として登場し、細く長い形は「長寿」を象徴するとされ、そうめんはお祝い事には欠かせない、おもてなしの料理でした。
その後、そうめんを製造する技術が発展し、一般の人々にも広まるようになりました。
そうめんのつけ汁はシンプルですが、美味しくいただくには大切です。醤油ベースにだしと少しの甘味料を加えたもので、地域や家庭によってさまざまなアレンジがあります。


【流しそうめん】


伝統的な食事方法に流しそうめんもあります。流しそうめんは、一般的には竹を半分に割ったもの(竹の筒)が使われ、その中を水とそうめんが流れていきます。
その流れる麺を参加者は素早くつかんで食べます。食べ方を競争したり、手際よく食べるためのコツを探ったり、家族や友人と楽しい時間を過ごすことが出来ます。

流しそうめんの歴史にはいくつかの説があります。
室町時代の説では、貴族や武士の間で涼を感じるという目的と、食事を優雅な娯楽として楽しむ文化があったためです。
戦国時代の説では、城の上層部から下層部へ水を流す構造を利用して、そうめんを流していれたと言われています。
これは、多くの人々が同時に食事をする大きな宴会のために生まれたと考えられています。

現代で流しそうめんは家庭での小規模なものから、地域のお祭りや観光地で行われるイベントまで様々です。
その涼やかな食べ方と共に、日本の夏の風情を象徴する文化として、今もなお多くの人々に愛され続けています。
そうめんは日本全国で愛される夏の一品です!



◆【冷やし中華】 冷やし中華は日本独自の夏の定番料理



冷やし中華は、さっぱりとした味わいと、具材の豊かな風味の組み合わせで、暑い季節に人気の料理です。
冷やし中華は、名前に中華がつくことから、中華料理と思う方もいるかもしれませんが、実は日本で考えられた料理です。
「冷やして食べる中華麺」という意味で、日本で発展した独自の料理文化です。

冷やし中華の始まりは、第二次世界大戦後の食糧不足の時期に、夏の暑い時期に合った料理として発展してきました。
当時の人々にとって、冷たくて食べやすく、準備が簡単なこの料理は、暑さを乗り切るのにぴったりだったのです。

冷やし中華のつゆは、醤油をベースにした甘辛い味付けが特徴です。酢やごま油を加えることで、さっぱりとした酸味と香り豊かな風味があります。
これが冷たい麺と組み合わせることで、さわやかな味わいを生み出すのです。
具材にはキュウリ、ハム、錦糸卵などが使われることが多いです。
何より冷やし中華は、その彩り豊かな見た目も大きな魅力の一つです。美しい盛り付けは、食欲を刺激し、食べる楽しみをより一層引き立てます。

夏季に涼を取るための工夫として始まったこの料理は、今や日本全国で愛される夏の風物詩となっています。



◆【鮎(アユ)の塩焼き】 日本古来の伝統料理


鮎の塩焼きは、日本の伝統料理で、歴史は古く日本の食文化に深く根ざしています。鮎は、日本全国の清流で捕れることから古来より珍重されてきました。
食されてきたのは奈良時代にさかのぼります。この時代、貴族や皇族の間で高く評価され、特に祝宴や重要な儀式の時に供される料理でした。

夏は鮎の旬の季節で、この時期に捕れる鮎は特に美味しいといわれています。川魚の鮎は、独特の香りと繊細な味わいがあります。
「川の薔薇」とも称されるほど、独特の香りを持っています。この香りは鮎の体内に含まれる成分が焼かれることで香りが増し、食欲をそそる香ばしさになります。

また、その風味だけでなく、栄養価が高いことでも知られています。
高品質のたんぱく質を豊富に含み、多くの栄養素をバランス良く含んでいることから健康的な食品として知られています。



◆【ざる蕎麦】つるつるとした食感と香り高く豊かな旨み

日本の夏は暑く湿度も高いため、古くから暑さ対策として冷たい食事が好まれてきました。
そばは栄養価が高く、調理が簡単なため、夏に冷たいそばを食べる習慣が広まったと考えられています。

「ざるそば」は、江戸時代に生まれました。
きっかけは水分がしっかり切れて、蕎麦が水っぽくならないようにと、ざるに盛り付けられるようになったことが始まりです。
ざるに盛り付けられた蕎麦は、つゆにつけながら食べるときも、そばが水気を含まずにそのまま食べられるため、より食感を楽しむことができます。
ざるにそばを盛り付けることで見た目や食感など、さまざまな効果があるため、日本の夏の風物詩として親しまれています。

昔から夏の暑さをしのぐために冷たい食事を求めたという歴史があります。そばは簡単に調理できるうえに手軽な価格のため、冷たい蕎麦の需要が高まったのかもしれませんね。



◆【鰻重】ふっくらと焼き上げた鰻は絶品!栄養満点!

夏の日本食として、鰻重(うなぎ重)は大人気の料理です。
うな重は、ふっくらと焼き上げた鰻(うなぎ)を特製の甘辛いたれで味付けし、熱々のご飯の上に豪快にのせた料理です。
鰻には特有の香ばしい香りがあり、焼きたての鰻の香りは食欲をそそります。
焼きたての鰻をご飯にのせて、たっぷりとたれをかけると絶品です!

日本では「土用の丑の日」という特定の日に鰻を食べる習慣があります。これは江戸時代に遡る伝統で、夏の暑さを乗り切るために鰻を食べるという風習です。
夏は気温が高く、人は疲れやすくなりがちです。鰻は疲労回復に効果的なビタミン、良質なたんぱく質、ミネラルが豊富に含まれているため、疲れた体を癒し、体力を回復させる効果があるためです。

土用の丑の日には多くの人が鰻を楽しみます。夏の季節を感じる料理として鰻重を是非お楽しみください!



◆【ところてん・冷奴】

【心太(ところてん)】
ところてんは中国から日本に伝わり、1200年も前から食されてきたと伝えられています。
「心太」と書いて「ところてん」と読むのは「凝る」を語源とする「心」と、太い海藻という意味の「太」という字をあて、「ココロブト」と呼んだことが始まりのようです。

ところてんの特徴は、冷やしてツルンとした食感と喉越しの良さです。
テングサという海藻から作られていますが、ところてん自体は無味無臭で、醤油と酢を合わせたたれや、辛子を添えて食べます。
シンプルな味付けが、ところてんの食感を引き立てます。ほぼ水分のみで成り立っているため、低カロリーで、ダイエット中の方にもおすすめです。
ところてんは夏の涼を求める食文化として、日本の各地で古くから親しまれています。健康的な特徴から幅広い年代に支持されています。

【冷奴(ひややっこ)】
冷奴は豆腐の優しい味わいが特徴です。冷たい豆腐は暑い日に食べると、体をクールダウンさせてくれます。
調理がとても簡単で、豆腐を冷やしてお好みの薬味やたれを添えるだけです。

ネギや生姜、しょうが、ごまだれなど、自分好みに楽しむことができます。そのシンプルさはありがたいですね。
豆腐はたんぱく質やカルシウム、鉄分などが豊富に含まれていて、栄養価が高い食材です。夏バテ防止や健康維持にも良いですね。



◆【焼きなす・鱧の湯引き】

[焼きなす】
焼きナスは夏にぴったりの軽やかな味わいを持っています。じっくり焼くことで香ばしさと柔らかなナスの甘みが引き立ちます。
ナスにはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれていて、健康に良い食材です。焼くことで油を使わずに調理できるのもポイントです。


【鱧(はも)の湯引き】
鱧の湯引きは、古くから日本の料理文化に根付いています。
歴史は、室町時代まで遡ります。この時代、茶道の発展とともに多くの日本独自の料理技法が生まれ、鱧の湯引きもその中の一つでした。
江戸時代には、夏の贅沢品として人気を博し、都である京都で、鱧の繊細な味わいを最大限に引き出すための料理として鱧の湯引きは確立されました。

3500本の骨がある鱧には細かい切込みを入れて小骨を切る「骨切り」という作業をします。
鱧の湯引きは、鱧を生きたままさばいて、熱湯にさっと通し、冷水でしめることで、うま味を閉じ込めつつ、
ほのかな熱を加えることで臭みを取り除くという特徴があります。これにより、鱧特有の滑らかでやわらかな食感と淡白な味わいが楽しめます。
鱧の湯引きを食べるときには梅を加えると、梅の酸味が鱧の淡泊な味わいを引き立て、独特の風味を楽しむことができます。

この伝統的な料理法は多くの京料理店で夏の季節に提供され、訪れる人々に古くからの日本の味を伝え続けています。



◆【きゅうりと金山味噌・梅干し】

【きゅうりと金山味噌】
きゅうりと金山味噌は、シンプルながら美味しい日本の夏の料理です。
金山味噌は赤味噌をベースにした、甘めの風味が特徴の伝統的なお味噌です。
きゅうりはシャキシャキとした食感と、水分が多く含まれているために爽やかな味わいが広がります。
これが、甘くて濃厚な金山味噌と合わせると、バランス抜群。暑い夏にぴったりの一品です!

きゅうりには、抗酸化作用があり体内のナトリウムを調整し、体の水分バランスを保ちます。体を冷やす助けとなるのです。
お味噌は発酵食品のため、消化を助ける効果があります。きゅうりと金山味噌は暑い日には積極的に取り入れたい食材です。夏のおつまみにも最適です。


【梅干し】
梅干しの歴史は古く、奈良時代(8世紀)にすでに存在していたと伝えられています。
梅の実を塩漬けにして干すことで長期保存が可能な保存食として利用されました。古代日本では、米や魚などとともに、重要な栄養源でした。
江戸時代以降、梅干しは日常の食事や旅のお供として重宝されました。特に寿司やおにぎりなどには欠かせない具材となりました。
梅干しは保存性が高まるだけでなく、栄養価も豊富になります。また、食品の腐敗を防ぎ、食中毒のリスクを減らす効果があると言われています。

効能には疲労回復、食欲を増進し免疫力を高め、風邪や感染症から身を守る助けになるといわれています。食欲が落ちやすい夏には梅干しは最適です!
梅干には、さまざまな効能がありますが、塩分が多く含まれているため、適度な量で楽しみましょう!
現代では昔ながらの酸っぱい梅干しから、甘みのある梅干しまでさまざまな種類があります。梅干しは日本の食卓に欠かせない食材です。



デザート・水菓子


◆【スイカ】


スイカは日本の夏に欠かせない食べ物の一つで、ジューシーで甘い味わいは暑い季節にぴったりです。
スイカは高い水分含有量があり、暑い日に水分補給をするのには最高の果物です。シンプルですが、その爽快感は多くの人々に親しまれています。
スイカの一番一般的な食べ方は、スイカを厚くスライスしてそのまま食べる方法です。皮を持ってジューシーな果肉をかじるのは、夏の楽しみの一つです。

【スイカのジュース・スムージー】

スイカの食べ方には スイカを凍らせてアイスキャンディーにするのもあり、これは子供たちに大人気です。
スイカはスムージーやジュースにも最適です。冷たいスイカドリンクは最高のリフレッシュになります。
スイカは栄養も豊富です。ビタミンや抗酸化物質が含まれるリコピンがあり心臓病のリスクを減らす効果があるといわれています。
又、お盆や夏祭りの時期には、家族や友人が集まってスイカ割りを楽しむ光景が見られます。
スイカ割りは、目隠しをして棒でスイカを割るゲームで、これが成功すると皆でそのスイカを分け合って食べます。

スイカは美味しさはもちろん、楽しい食べ方や健康にも、日本の夏に欠かせない大切な食文化です。


【葛切り・水ようかん】

【葛切り】
葛切りは、葛粉を主成分として作られたデザートです。
ぷるんとした食感で黒蜜やきな粉をかけて食べます。見た目も美しく、透明感があり、上品な印象を与える葛切りは、夏の季節に人気です。

歴史は、奈良時代に中国から伝わったと言われています。
葛はもともと薬用として用いられていましたが、やがて独特の食感を生かしたスイーツとして発展し日本の伝統的な菓子として確立されました。
葛から抽出される葛粉は、伝統医学である漢方でも多く用いられています。

漢方では「葛根湯」という薬が風邪の初期に処方されます。これは葛の根を成分とし、風邪の症状を和らげる効果があると言われます。
また、消化が良いため、胃に優しい食べ物としても用いられます。葛根には解熱の効果があり体の熱を冷まし、様々な炎症を抑える助けになるそうです。
葛切り自体は食品で、葛粉の薬用効能に直接的なものではありませんが、消化促進や胃腸に優しい特製は得られるかもしれませんね。

暑い夏に涼しさを感じさせてくれる葛切り。葛粉が持つ健康効果は、日本の伝統的な食文化としても貴重な食品です。

【水ようかん】

水ようかんは、日本の伝統的な甘味料理の一つです。
水ようかんは、ようかんの一種ですが、涼しげで口当たりが良く、上品な味わいで冷たくして食べることから、暑い時期の涼菓として愛されています。
主に寒天やアガー、砂糖、水で作られますが、小豆や抹茶、果物などのフレーバーを加えることで、さまざまな風味を楽しむことが出来ます。


【わらび餅・カキ氷】

【わらび餅】
わらび餅は、伝統的な和菓子で、わらび粉で作られる柔らかい食感のお餅です。
きな粉や黒蜜などで味付けされ、季節や地域によって様々なバリエーションがあります。特徴的なもちもちとした食感は、わらび粉が持つ他にない特徴です。

低カロリーですが、栄養価は豊富で疲労回復や成長促進、貧血予防などの効果があります。わらび餅の甘くて柔らかな味には思わず笑顔がこぼれてしまいます。
冷やして食べることをおすすめします。

【カキ氷】

カキ氷は、日本の夏に欠かせない涼菓の一つで、細かく削られた氷にシロップをかけて食べるデザートです。日本全国で多様なフレーバーが楽しめます。
歴史は古く、平安時代には氷を削って食べる習慣があったようです。
しかし、広く一般に普及したのは電気冷蔵庫が登場した20世紀以降で、上流階級の間で楽しまれる贅沢品でした。

カキ氷は一般的に、カップやボウルに盛り、長いスプーンで食べます。
人気のフレーバーにはイチゴやレモン、メロン、宇治金時などがあります。
甘みのある鮮やかな色のシロップをかけたり、あずきや白玉、アイスなどをトッピングしたり、さっぱりとした酸味や爽やかな風味が氷とよく合います。
シャリシャリふわっと甘く冷たいカキ氷が口の中で溶けていきます。

カキ氷は夏祭りや夏のイベントにも欠かせない存在で、熱い季節の熱中症対策としても重宝され、見た目にも鮮やかで、小さい子どもから大人まで幅広い年齢層に愛されています。


まとめ
いかがでしたか。
日本の夏の食文化をご紹介してまいりました。
暑い夏を乗り切るために、古来よりさまざまな料理が考えられて来たのですね。
風土や文化、時代の流れの中で人々の知恵と工夫がありました。
些細なことにも気を配り、日々の生活に楽しさと豊かさをもたらせてきたのですね。
私はそんな日本の文化が大好きです.

そして何より植物や生き物、自然の持つ栄養素の素晴らしさです。
日本では食前に「いただきます」という挨拶を言って食事を始めます。
「いただきます」は日本の挨拶で、食べ物となった生き物や植物、食べ物を作ってくれた人に感謝する気持ちを表現します。
私たちに、元気と喜びをもたらしてくれる食材と日本の夏の食を、ぜひお楽しみください!
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